キチガイと呼ばれた幼少期。
キチガイ! リコシュギシャ!
おそらく私が3歳にもならないころだと思います。
父は毎日のように私をそう言って罵りました。
子供心にどういう意味か考えても分かりませんでした。
そして怒鳴られるきっかけも分かりませんでした。
きっと子供だったので父親に対して生意気な口を利いたりしたんだと思います。
そう言う時の父は忌々しそうでしたが、どこか小学生が相手をはやし立てるような幼稚な感じを受けたのを思い出します。
もうひとつは幼稚園にあがったころ。
夜になるとクローゼットに閉じ込められました。
中は黴臭く、真っ暗で恐怖そのもので、泣きながらごめんなさい!おとうさん出して!
内側からどんどん扉を叩くのですが、父が力一杯クローゼットの扉を押さえるので子供の力ではびくともしないし、光すら届かない。
その時、母は何をしていたのか知りません。その場に居たのか、またいつものように夜遊びに出歩いていたのか…
ただ、止める大人は居ませんでした。
妹が泣きながらおとうさんやめて!としがみついていたらしいです。らしいです。というのはクローゼットの中に居たので外のことは分からなかったから。
父の気が済んで扉を開けられた後のことは覚えていません。今思うに恐怖でおかしくなっていたのかもしれません。
これも何故閉じ込められたのかは分からないです。
ただひとついえるのは 父の気に食わなかった言動を私がしたから。 これしかないです。
いわば父の気まぐれなので。
必ず言われたことがあります。「とも(妹)は本当に良い子だよなあ~ おとうさんやめて!おねえちゃんかわいそう!って必死になって俺にしがみついてくるんだから。」
。。。。。。。。。可哀想なのは理不尽にクローゼットに閉じ込められた私だと思うが…