毒親に育てられた娘

精神を病んでから考えたこと。家族。やまい。いきること。

宇多田ヒカルの発言の意味。

宇多田ヒカルさんが“人間活動中”で今後の予定は空白。とのニュースが報じられました。

宇多田さんはイタリア人の旦那様と結婚されて幸せに暮らしていると思われます。

ひとりの女性としてパートナーを得て穏やかな生活ができるということはとても喜ばしいことですし、それに茶々を入れる気は毛頭ありません。

しかも宇多田さんはお母様である藤圭子さんを自殺という悲しい形で永遠に失っています。

その悲しみや孤独、家族としての悔い… まだ若いのに大きな苦悩を背負ったことは容易に想像がつきます。

 

私はアーティストとしての宇多田ヒカルは好きです。素晴らしい歌手だと思います。

活動絶頂期だったころ、タメ口や目上の人に媚びない姿勢はプロモーションの一環としての演出かな…くらいに思っていました。

ある時、その当時のアメリカ大統領が来日し、英語の堪能な宇多田さんが日本の歌手として紹介されました。その時、ハーイ!位の単語と手を振るというジェスチャーしかしない態度に唖然としました。

 

相手は一国の首領です。きっと宇多田ヒカルという歌手など知らない偉い人にクラスメイトに接するような態度をして良い訳がないです。

アメリカ大統領に媚びろという訳ではなく、外交として日本にきた要人に、私は米国で学び日本で歌手をしています○○と申します。この度はお会いできて嬉しく思います。位言えないのか?と激しく疑問に思ったわけです。

それに対してお咎めがなにもなかったことも覚えています。

 

宇多田さんはお母様を亡くされて、失意の中twitterかなにかで 今後精神病を世間に広めるような活動をしたい。 というようなことを発表しました。

藤圭子さんが精神病を患っていた事を受けてです。

 

私は宇多田さんの活動に期待しました。影響力のある人が精神病の正しい情報を発信するのは今の日本では必要だと思えたからです。

 

でも、そんな活動は全く為されないまま宇多田さんの結婚と日本を離れるということでうやむやになりました。

きっと宇多田さんのそんな発言は忘れられている事でしょう。 何か外部や身内の反対にあって頓挫したのかもしれないですし。

 

宇多田ヒカルという歌手ではなくひとりの女性として幸せなら良いです。

でもあの発言が無かったこと、実現していればかなりの影響力があったであろうことを思うと残念です。