生活保護の必要な人は申請をためらわないでください。
前の記事で精神科の入院やデイケアの“常連さん”が生活保護受給者であると書きました。そしてそのことを私は快く思っていないという記述です。
実際会ったことのない人ですがネットで知り合った40代の女性は精神を病んでいて生活保護を受けていました。
彼女は毎日酒を飲み、SNSで知り合った人たちとバーベキューをしたり、行きつけのバーがあるといって豪遊していました。嘘かどうか分かりませんが、親の資産は数千万円ある。だけどキライだから世話にならない。というようなことを言っていました。医療費も家賃も光熱費も税金も無料なのですから恵まれてるな…と呆れたというのが本音です。
すみません。ちょっとリンクがまちがっているのですが、あとでなおします。とりいそぎ。
でも、そういった人たちはごく一部です。生活に困窮する前に手を打ってください。
まず、病気になって働けなくなったら…休職の場合は傷病手当金が受給できます。
病気になってしまった…仕事をやめなくてはいけない…と思いつめてはいけません。
まず、職場に休職の打診をしてください。
直属の上司、またその上の上司、人事担当。
派遣だったら派遣会社の担当。
アルバイトだったらまず社会保険、雇用保険、厚生年金の加入の有無を確認してください。
医師の診断書が必要ですので、かかりつけの病院のケースワーカー、居ない場合は事務担当に問い合わせをしてみてください。
傷病手当金は加入している健康保険組合から給付されるものです。
失業してしまったら失業保険申請のためにハローワークに行ってください。
直接出向く気力がなかったら電話で問い合わせることも可能だと思います。メモを用意していつまでにどんな書類が必要でどこに提出するべきかを必ず書きとめてください。そして多少面倒でも動いてください。→
病気で失業した場合、再就職のことを医師と相談してみてください。
自分ではできる。と思っていても無理なものは無理です。オーバーヒートして完全に壊れてしまっては元も子もありません。どういった形態で働くか。そもそも働くことができるのかをよく医師と相談してください。医師が忙しくて相談に乗れないということはありません。遠慮してはいけません。
仕事を再開するのが難しい状況だったら手持ちのお金が尽きる前に動いてください。
たとえば東京都保健所の場合HPで相談したいときの総合窓口のようなページを設けています。→東京都保健福祉局
自治体によって相談窓口は違いますが基本的に保健所には各地域担当の“保健師”というケースワーカーがいます。場合によっては訪問もしてくれるので、まずは保健所に電話を掛けてください。そして自分の地域担当の保健師とつながってください。→全国の保健所一覧
※生活保護は保健所でも各自治体の役所でも相談に乗ってくれます。
※私の住んでいた地域の保健師さんは生活保護の申請の手伝いをしてくれるようでした。etc役所への付き添い。資料の作成。必要各所への通達の指示。
【生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。】
とあります。随分ぼんやりとした定義です。
しかも担当する人によって対応が全然違うと聞きます。
最近、ある女性が担当者に身体を売ったらどうかと言われたということが問題になりました。
恥ずかしい。
そういうことはひとまず考えないでとにかく相談しに行ってください。
恥ずかしい - 本当にそうでしょうか?何に対してですか?
… 働けないこと。お金が無いこと。頼れる人がいないこと。
それはあなたが悪いからそうなったのですか?違うと思います。
一生懸命がんばっても生活に困窮することは誰しも有り得ます。精神的な病は恥ずかしいものですか?
心身ともに健康を損ねてしまえば生活に困るのは当然のことです。
申請を言った先でまず聞かれるのが家族のことだそうです。
金銭的に頼れるかどうかです。もし親に虐待されていたり縁を切っていたらそのことも正直に話してください。
☆明確にしておくべきこと
持病の有無
働けない理由
借金の有無
家族との関係
親戚との関係
通院の有無
扶養者の有無
とにかくいかなる理由にせよ生活していけないことを訴えてください。
担当者の一存で決まる側面も持ち合わせているようです。
そんな時は諦めないで何回も足を運んでください。
女性の場合は女性の担当職員を指名することもできます。
そのほか役に立ちそうなこと。
障害者手帳の申請、自立支援法の申請→厚生労働省/障害者福祉
※自立支援を申請すると医療費の減額を受けられます。
障害者年金の申請→日本年金機構
※審査が通りにくいと聞きますが、あきらめないでまずは医師に相談してみてください。年金加入期間などの細かい条件がありますが、年金事務所に出向く、年金ダイヤルに問い合わせてみるなど動いてください。
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私は生活保護受給者ではありません。しかし精神障害者ではあります。
失業してから使える制度は使ってきました。
それはひとえに親身になってくれた医師や役所の関係者の方々の協力があってこそです。障害者になってみてわかったことは案外知らない社会福祉制度が多いということです。
生活保護については今まで相談した経験を書きました。
シングルマザーorファザー、被虐待児だった人、施設で育った人、債務に追われている人、家族と縁を切ってしまった人、身寄りの無い人。いま健康な人。
どんな状況であろうと生きる権利があります。今が恵まれていて生活ができていれば立派なことですが、立ち行かないことは誰しもあると思います。
決して投げやりにならないでください。
つらいとき、こまったとき電話でそうだんしたいとき→よりそいホットライン
0120-279-338 フリーダイヤル おとなでもこどもでもそうだんかのうです。